レバレッジとは?FX初心者にも簡単にわかりやすく解説【とはサーチ】
このページでは、以下の6点を解説します
FXで投資を始めてみたいけど、「レバレッジの意味がわからない」「レバレッジをかけると危険なの?」そんな疑問を持っている人も多いと思います。
そこでこのページでは、そんなFX初心者の方のために、以下の6点を中心に「レバレッジの意味と仕組み」をわかりやすく簡単に説明します。
- レバレッジの意味
- FXのレバレッジの仕組み
- 設定レバレッジと実効レバレッジの違い
- FXの最大レバレッジ
- 高レバレッジはハイリスク?
- レバレッジを選べるFX会社
そこでこのページでは、FX初心者の方のために「@レバレッジの意味」「AFXのレバレッジの仕組み」「B設定レバレッジと実効レバレッジの違い」「CFXの最大レバレッジ」「D高レバレッジはハイリスク?」「Eレバレッジを選べるFX会社」の6点を中心に「レバレッジの意味と仕組み」を説明します。
@レバレッジの意味
レバレッジとは、「他人の資金を利用すること」で「自分の資金よりも大きな金額」の取り引きができる仕組みのことです。
レバレッジ(Leverage)は、日本語で「てこの原理」や「てこの作用」を意味していて、梃子(てこ)を表す英語のLeverを語源としています。
また、FXにおけるレバレッジは、FX会社の「口座に預けた証拠金(保証金)」に対しての「実際に取り引きする金額」の倍率を表し、レバレッジ5倍やレバレッジ10倍のように表記します。
AFXのレバレッジの仕組み
FX(外国為替証拠金取引)では、レバレッジの倍率に応じて同じ証拠金の範囲内でも売買できる外貨の最大取引量が変動します。
具体的には、1ドル=100円の時に100万円の証拠金を元手に取り引きする場合、レバレッジ1倍だと1万ドルの売買しかできませんが、レバレッジ10倍だと10万ドルの売買が可能になります。
このように、FXではレバレッジを効かせることで元手の数倍のトレードができるため、少ない資金であってもより大きな利益を得られるチャンスがあるのです。
B設定レバレッジと実効レバレッジの違い
FXのレバレッジには、FX会社や取引口座・取引コースに予め設定されている「設定レバレッジ」と、取り引きを開始してから計算される「実効レバレッジ」の2種類があります。
設定レバレッジは、証拠金維持率やロスカットと関係が深い一方、実効レバレッジは「口座に残っている資金」に対しての「取り引き金額の大きさ」を表しています。
設定レバレッジとは?
設定レバレッジは、新規で外貨を売買する際に必要となる証拠金の額を決めるもので、日本国内では多くの業者が25倍に設定しています。
さらに、設定レバレッジを低くすると証拠金維持率(口座維持率・有効比率)も低下するため、より早い段階で強制ロスカットが実効されることになります。
設定レバレッジの計算方法
(現在の為替レート×取引数量)÷証拠金
=設定レバレッジ(倍)
(現在の為替レート×取引数量)
=取り引きで実際に動かす金額
実効レバレッジとは?
一方、実効レバレッジとは、実際に取り引きを開始しポジションを保有した状態で、評価損益を加味した上で算出される「実際のレバレッジのこと」です。
評価損益(利益もしくは損失)は為替レートの変動に応じてリアルタイムに計算されるため、実効レバレッジも決済を終えるまでは常に変動し続けることになります。
実効レバレッジの計算方法
さて、そんな実効レバレッジの計算方法は「保有しているポジションの合計額」を純資産額で割って算出されます。
たとえば、「ドル円を1万ドル」「ユーロ円を2万ユーロ」「ポンド円を3万ポンド」保有している場合は、その全てを合計した金額が「ポジションの合計金額」となります。
純資産額は、取り引きを開始する前に残っていた口座残高に「保有しているポジションの評価損益」を加えた金額になります。
利益が出ている場合の計算式
ポジションの合計金額÷(口座残高 + 利益)
=実効レバレッジ(倍)
損失が出ている場合の計算式
ポジションの合計金額÷(口座残高 − 損失)
=実効レバレッジ(倍)
CFXの最大レバレッジ
日本では、金融庁によるレバレッジ規制で、個人FXの「最大レバレッジは25倍」に制限されています。
レバレッジ規制は、思わぬ損失を被り借金や自己破産などの被害に合わないため、個人投資家を保護する目的で2011年に導入されました。
ただし、法人口座や海外のFX業者の場合は、100倍から数百倍のレバレッジに対応している場合もあります。
D高レバレッジはハイリスク?
よく、「高レバレッジ=ハイリスク」「低レバレッジ=ローリスク」といったような表現を見かけますが、実際はレバレッジと損失額は直接的には関係がありません。
FXにおける損失額(想定されるリスク)は、取引数量(lot数)と為替レートの変動幅(pip数)によって決まります。
損失額の大きさは取引数量で決まる
たとえば、「100万円の証拠金で1万ドルの取引をしているAさん」と「10万円の証拠金で1万ドルの取引をしているBさん」が同じ変動幅(pip数)で損切りをしたとします。
Aさんの方が証拠金が多いためBさんよりも低レバレッジでの取引を行っていることになりますが、取引数量(lot数)が同じなため、実際の損失額はBさんと同じになるのです。
つまり、できるだけ低リスクでのFX投資を希望している場合は、レバレッジよりも取引数量(lot数)を少なくするのが効果的なのです。
Eレバレッジを選べるFX会社
それでも、できるだけ危険性を少なくした上でFX投資を行いたいという人には、レバレッジを選べるFX会社をおすすめします。
たとえば、松井証券のMATSUI FXでは、「スタンダード25倍コース」の他にも「低レバレッジ10倍コース」「低レバレッジ5倍コース」「レバレッジなし(1倍)コース」の4種類のコースが用意されています。
低レバコースなら強制的に低リスクになる
また、GMO外貨でも、レバレッジ「1倍」「10倍」「25倍」の3種類のコースを自由に変更・設定できるようになっています。
低レバレッジコースを選択すると売買に必要な証拠金の金額が増えるため、強制的に取引数量(lot数)を低く抑えることが可能になります。