IoTで具体的にどんな事ができる?【とはサーチ】
では具体的にIoTでどんな事ができるようになるのでしょう?IoTを活用したとみられる事例を交えて3つのカテゴリーに分類してみました。
1)効率化
IoTで可能になることの一つにエネルギーやインフラの効率化が挙げられます。各家庭やオフィスに通信機能を持たせたスマートメーターを設置し、電力の使用状況をリアルタイムに監視します。
スマートグリッド
そして、東日本大震災のような災害時に効率的に電力を調整し停電を回避したり、料金プランの多様化が実現できるというスマートグリッドがその代表例です。
トレーサビリティ
また、食品・医薬品・宅配便などの現場で導入されているトレーサビリティや、ボーイング社が航空機のメンテナンスにRFIDを導入したことなどもIoTによる効率化の一例と言えます。
2)自動化(無人化)
さらに、googleが2010年より走行実験を続ける自動運転車や、「機械と機械が互いに通信することでこれまで人手で行っていた作業を無人で実現しようとするM2M」に見られるような自動化も、IoTの目指すべきゴールの一つです。
ただし、IoTによる自動化にはいくつかのレベルがあり、まずは複雑な工程のいくつかを自動化する「部分的な自動化」から実用化が進むと見られています。
アマゾン・ダッシュボタン
2016年末にアマゾンが発売した、押すだけで商品を注文できるという「アマゾンダッシュボタン」などは
1)パソコンやスマホを起動する
2)ブラウザを立ち上げる
3)アマゾンのECサイトで商品を検索する
4)商品をカートに入れて決済する
、という一連の動作をワンプッシュで実現できる、「部分的な自動化」の最もシンプルな形と言えるでしょう。
3)新しい価値を生み出す
その他、これまでIT化とは無縁だったモノにIoTの考え方を取り入れることで新たな製品を生み出そうという試みが、すでにいくつも始まっています。以下はそんなIoT製品の一例です。
メガネ+IoT
目の動きを前後左右に測定し、眠気・疲れ・集中力といった観点で評価を行い、ドライバーの居眠り運転を回避できるメガネ型ウェアラブルデバイス「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」
カーテン+IoT
毎朝、タイマーで設定した時刻に自動でカーテンを開閉してくれる「めざましカーテン mornin’」
ボール+IoT
サッカーボールを蹴った時のスピード・回転数・軌道・キックポイントなどを計測し、より良いシュートが打てるようにアドバイスをくれたり、プロのプレイヤーと比較できたりする「miCoach SMART BALL(マイコーチ・スマートボール)」
・miCoach SMART BALLの動画(YouTube)