SNSとソーシャルメディアの違いをわかりやすく解説【とはサーチ】
その意味、微妙に違うんです
Twitter(ツイッター)やFacebook(フェイスブック)に代表されるSNSは、ソーシャルメディアと表現される場合があります。
実はこの2つは微妙に意味が違うのですが、サイトによってはソーシャルと略した言葉でざっくりと語られることも多く、両者の違いを明確に分けて解説しているページはあまり見かけません。
わかりやすい解説
簡単に説明すると、ソーシャルメディアはブログ・電子掲示板・動画共有サイト・口コミサイト、などなど非常に広い意味を持っていて、その中の一つにSNSが含まれているのです。
具体的なサービス名をあげると「匿名掲示板の2ちゃんねる」「YouTube(ユーチューブ)」「Wikipedia(ウィキペディア)」「naverまとめ」「ニコ生」「はてなブックマーク」「食べログ」「価格.com」などなど、あれもこれもソーシャルメディアに含まれるんですね。
メディア=情報発信
では、ソーシャルメディアとSNSでは一体なにが違うのでしょう?ソーシャルメディアはメディアという言葉からも分かるように情報発信とか放送といった機能に重点が置かれた言葉です。
マスメディア(テレビ・新聞・雑誌)のように「毎日大量の情報を発信(放送)していて、大衆や社会に対して少なからず影響する何か」なわけですね。
一方、SNSはソーシャル・ネットワーキング・サービスの略ですから、ネットワーク(繋がり)つまり人間関係に重きを置いた言葉になります。
メディアは社会に影響を与える
具体的な例を出すと、FacebookやTwitterなどのSNSでは毎日膨大な数のニュースや話題が流れ、有名ブロガーの書く記事はまたたく間に拡散され時に炎上しトップニュースとなります。
Instagramや食べログなどに上がる口コミ情報は、もはやレストラン・飲食店などの人気を左右する大きな要因の一つになっています。
この様に、数あるWebサービスの中でも特にメディアとしての機能や性質が強く、社会に対して大きな影響を与えるものをソーシャルメディアと定義しているわけです。
SNSは個人的な繋がり
SNSではなくソーシャルメディアと表現している記事の多くが、学術系の論文であったりマーケティング系のサイトから発信されていることもそれを物語っています。
一方、SNSという言葉はTVのバラエティー番組やニュース番組などでよく耳にすると思います。何らかの事件が置きた時に「SNSで知り合った」とか「SNSを通じて入手した」のような文脈で使われる例が多いですね。
つまり、SNSとソーシャルメディアの違いをまとめると以下のように説明できるわけです。
重要なのは影響の大きさ
SNSは「人間関係やコミュニケーションを目的としたサービスの総称」であり、ソーシャルメディアは「社会・世論・世相などに影響を及ぼすようなメディアとしての性質を備えたサービスの総称」である。
これらの違いは仮にTwitterやFacebookのように同じサービスを対象とする場合でも、人間関係とメディアのどちらに着目するかによって使い分けがなされるという点も忘れてはいけません。
単なる嘘かフェイクニュースか?
例えば、全く同じうわさ話や嘘の投稿であっても、ごく限られた友人同士の間だけで広まっている場合は「SNS上の話題」と表現できますが、これが収拾できないほどに拡散してしまった場合に初めて「ソーシャルメディア上の話題」と表現され社会問題としてクローズアップされるわけです。
内輪の問題なら冗談で済みますが、世間を騒がせるまでに広がるといわゆる「フェイクニュース」のような批判的な言葉を使って報道されてしまうわけです。