ユビキタスとは何か?超がつくほどわかりやすく解説【とはサーチ】
ユビキタスの意味・定義
ユビキタスとは、コンピュータやネットワークが生活に溶け込んでいる状態のこと。
厳密には、ユビキタス(ubiquitous)とは「時間」や「場所」や「人」を選ばず、意識することなく溶け込んでいる状態そのものを意味するが、昨今では特にIT分野の用語として広く定着しています。
近年ではスマートフォンの普及によりIoTやクラウドという似た概念も登場しています。
ユビキタスコンピューティング
ユビキタスコンピューティングとは、1980年代に東京大学の坂村健がTRONプロジェクトの中で提唱した「どこでもコンピュータ」の概念をきっかけとして生み出された構想である。
人間社会のあらゆるデバイスにコンピュータが内臓され、それらが自律的に機能することで人間の生活を補助・向上させることを目標としている。
2012年ごろには日本でも、携帯電話・PDA・スマートフォンなどの情報端末をはじめとして、SuicaやICOCAなどの乗車カード・Edyなどの電子マネーに見られる 非接触ICカード、炊飯器や電子レンジなどAI(人工知能)を搭載した家電がすでに実用化されている。
ユビキタスネットワーク
ユビキタスネットワークとは、ユビキタスコンピューティングを前提として、コンピュータを内臓されたモノ同士が生活の全ての空間において通信し合うことを目指した構想。
LTEやwifiの普及により、その理想は着実に現実へと向かっています。
例えば、一人暮らしの老人が意識を失った際、その情報を病院に送り救急車がかけつけたり、買い物先で家の冷蔵庫の中身を確認したり、行き先を告げるだけで自動運転してくれる無人タクシーなども実現できるかもしれません。
ユビキタス社会
さらに、これらを総合した未来を表す用語として、ユビキタス社会があります。
ICT政策の一環であるu-Japan構想では、「ICT活用の高度化」・「情報セキュリティの拡充」に加え「ユビキタス社会の実現」を大きな柱として、ネットワークインフラの拡充や技術の開発に力を注いできました。
少子高齢化が予想される未来において、介護・医療はもちろんの事、教育・セキュリティ・食品の安全性確保など、様々な場面でユビキタス社会の到来が期待されています。
2009年には、「新たな価値創造」につながるICTサービスの開発・実証を目的として、札幌や沖縄にユビキタス特区が設けられました。