アップデートとアップグレードの違いを具体例×3で解説 【とはサーチ】
ざっくりとした違いを解説
スマートフォンやパソコンを使っているとよく目にする言葉に「アップデート」と「アップグレード」があります。
似ている言葉なので混同する人も多いようですが、この二つには明確な違いがあります。
アップデートは更新
アップデートは英語で「up date」と表記します。つまり「日付を更新したり」「最新のものに変更する」という意味で使われています。
アップグレードは高級
一方、アップグレードは英語で「up grade」と表記します。グレードは等級やランクを意味しますから、アップグレードは要するに「より上位の高級なものに変更する」という意味になります。
3つの違いで具体的に解説
それでは以下より「アップグレード」と「アップデート」の具体的な違いを、3点に分けて分かりやすく解説していきます。
違い1) 有料か無料か?
まず、最も大きな違いとしては「無料なのか有料なのか?」という点が挙げられます。
アップデートは無料
アップデートはOSやアプリなどソフトウェア全般についての細かい修正を目的としているため、無料で行われるのが一般的です。
アップグレードは有料
対して、アップグレードは「上中下」といくつかのランク・等級がある商品の中で、「より上のランクのものに変更する」という意味合いなので基本は有料となります。
違い2) 数字(バージョン)
次に、OS・アプリに限定した傾向として挙げられるのが、バージョン名に相当する数字の扱いが違うという点です。
OSやアプリには、ほとんどの場合「iOS 11」や「Android 8」のようにバージョン名を表す数字が付けられます。
アップデートは「0.1」
例えば、アップデートでは「iOS 12.3」から「iOS 12.4」のように大きなバージョンを示す「12」の部分は維持したまま、小数点以下の数字だけが加算されていきます。
アップグレードは「1.0」
対して、アップグレードの場合では「iOS 12」から「iOS 13」になるように基本となる数字が1の位でプラスます。
また、小数点以下の小さなバージョンも一旦リセットされるのが通例となっていて「iOS 14.0」のように表記される場合もあります。
違い3) ソフトかハードか?
最後に挙げられる違いは、ソフトウェアかハードウェアか?という点です。
アップデートは基本的にソフトウェアにしか適応しない言葉ですが、アップグレードはハードウェアにも用いる場合が多くあります。
スマホをアップグレード
例えば、スマホの「アップグレード プログラム」というサービスがありますが、これは本体を新しいものに取り替える、つまり機種変をするという事を意味しています。
パソコン・ホテル・飛行機のアップグレード
また、パソコンの世界ではCPUなどのパーツを取り替えて、性能や機能を向上させることをアップグレードと表現します。
さらに、ホテルの部屋のランクを上げたり、飛行機の座席をより良い席に変更することもアップグレードと表現されます。