Bluetoothと赤外線通信の違いをわかりやすく解説【とはサーチ】
Bluetoothと赤外線通信には6つの違いがある
Bluetoothも赤外線通信も同じ無線規格の一種ですが、両者にはそれぞれ特徴がありメリット・デメリットも違います。
そのため向いている用途も異なり、赤外線は主にテレビ・エアコン・車などのリモコン類に使用される一方、Bluetoothはヘッドセットやスピーカー、マウス・キーボードなどパソコン・スマホの周辺機器に多く採用されています。
では、両者で一体何が違うのでしょうか?ここではBluetoothと赤外線の違いを6つ解説したいと思います。
違い1)指向性
赤外線は電波が直進する性質を持っているため非常に指向性が高く、リモコンなどでも操作対象に対してまっすぐに向けないと電波が届かない仕様になっています。
しかし、Bluetoothはこの指向性が低く機器の方向を意識することなく利用できるため、様々な用途に活用できるのです。
違い2)通信速度
赤外線通信が最大4Mbpsなのに対し、Bluetoothではその6倍の24Mbpsという高速通信が可能です。そのため、特に動画や4K画質の写真など大容量データの送受信に向いています。
違い3)通信距離
赤外線が数十センチ〜最大1mの範囲でしか通信できなかったのに対し、Bluetoothではその距離がクラス2で10m、クラス1だと100mにまで伸びました。
しかも途中に障害物があっても電波が届くため、用途の幅が格段に広がり部屋をまたがった通信にも利用できるようになったのです。
違い4)バッテリーの消耗
Bluetoothは赤外線と比べて電池の消耗が少ないと言われています。そのため、ヘッドセットやスピーカーなど長時間に渡って連続使用する機器にも採用できるわけです。
違い5)ペアリングの必要性
Bluetoothでは機器の利用前にペアリングという接続設定が必要ですが、赤外線方式のリモコンなどは電池を入れればすぐに通信が可能です。
違い6)電波の干渉
赤外線方式を採用するリモコンはボタンを押した瞬間にしか通信をしないため基本的に他の機器と干渉を起こすことはありません。
しかし、Bluetoothは2.4GHzという一般的な周波数を使っているため、電子レンジや無線LANなどと同時に使うと電波干渉を起こし音が途切れたりするなどの障害が出る場合があるのです。