LTEとは何か?スマホ用語をわかりやすく解説【とはサーチ】
LTEの意味
LTEとは、スマートフォンや携帯電話などで使われる新しい高速モバイル通信技術の名称です。
3Gと4Gの中間に位置する規格ということでWimaxと同じ3.9Gに分類されますが、最近では4G(第4世代)に含めてもよいという事になっています。
LTE=Super 3G
正式にはLong Term Evolution(ロング・ターム・エボリューション)の略で、訳としては「長期間の発展(を目指した通信技術)」という感じでしょうか。
もともとNTTドコモがSuper 3Gという名称で提唱した規格ですが、その後世界各国に普及していく過程でLTEという言葉に置き換えられ現在に至ります。
LTEの速度
基本的に各社とも下り75Mbps・上り25Mbpsの速度を理論値としていて、FOMAなどの3G回線と比べると5倍の通信速度という事になります。
しかし、実際には屋内・屋外の違いや電波状況によって速度は異なり、だいたい数Mbps〜10Mbps前後になることが多い様です。
ただし、各社とも速度の向上を図っているようで、今後光ファイバー並みの100Mbpsを超えるサービスも徐々に普及していきそうです。
LTEの料金
LTEを提供しているキャリアは基本的にドコモ・au・ソフトバンク・イーモバイルの4社ですが、基本料金にパケット定額料金を合わせた実質負担額は月に7000円程度とほとんど横並びなのが現状です。
格安SIMの登場
乗り換えやスマホの下取りで割引をしてくれるキャンペーンをやっている場合もあるので、うまく利用すれば多少は安くできます。
一方、近年MVNOと呼ばれる格安SIMが登場したことや、SIMロック解除義務化の動きもあり、今後価格競争が進んでいくものと予想されます。
VoLTE
VoLTEとは「Voice over LTE」の略で、LTE回線を通じて音声データをやりとりする技術のことです。
現在はLTE対応スマホで通信する場合、データ通信に関してはLTE回線を使いますが音声通信の際には3G回線に切り替えて対応しています。
将来的にLTE網が整備されれば、音声通信も含めて完全にパケット方式のLTEになると言われています。
LTE-Advanced
LTE-Advancedとは、本当の意味での4G(第4世代)通信規格で、LTEの10倍程度の速度が出るとされています。
2015年3月、NTTドコモは、現行LTEの1.5倍となる最大225MbpsのサービスをPREMIUM 4Gという名称で開始しました。
このPREMIUM 4Gには、以下の様な通信速度を向上させる技術が用いられています。
キャリア アグリゲーション技術
800MHz帯と1.7GHz帯のように複数の周波数帯を合わせて使うことにより通信速度の向上を図る技術。
さらに、複数のバンドを利用することによって、片方のバンドの電波状態が悪化しても、別のバンドに切り替えることができるため、通信の安定化が実現できる。
アドオンセル技術
広範囲をカバーできるセル(通信をする際に基地局となるアンテナ)のエリア内において、特に混雑する箇所にスモールセルと呼ばれるセルを追加することで通信を安定化させる技術。