SIMカードとは?初心者にも分かりやすく解説【とはサーチ】
SIMカードとは、携帯電話で通話・通信する際に必要となるICカードのこと
SIMカード(シムカード)とは、スマホやガラケーなど携帯電話で通話・通信をする際に必要となるICカードのことです。ドコモやソフトバンクで提供されるUSIM(UIM)カードもSIMカードの一種で、SIMカードに電話帳などの個人情報が加わったものです。
SIMカードには何が入っている?
SIMカードの中には、IMSI(イムズィ)と呼ばれる契約者を識別するための15桁の番号が格納されています。このIMSIは以下の3種類で構成されています。
- 先頭の3桁・・・国の識別番号 MCC(Mobile Country Number)
- 次の2〜3桁・・・事業者の識別番号 MNC(Mobile Network Code)
- 残りの9〜10桁・・・加入者の識別番号 MSIN(Mobile Station Identification Number)
SIMカードとは何の略?
SIMカードの正式名称はSubscriber Identity Module Card(サブスクライバー・アイデンティティ・モジュール・カード)と言い、この頭文字をとって略したものがSIMカードとなります。回線契約のSubscriber(契約者)をIdentity(識別)するためのカードという意味になります。
SIMカードのサイズ
現在、SIMカードには大・中・小の3サイズがあり、端末ごとに利用できるサイズが決まっています。そのため、格安SIMを契約する際にはどのサイズが使えるのか十分に確認する必要があります。
フルサイズSIM
1992年に登場したSIMカードの原型で、クレジットカードサイズ(横8.6センチ・縦5.4センチ)であった。現在は使われておらず、以下の3種類が普及している。
大サイズ 標準SIM
1990年代のガラケー時代に使われていたSIMで、初代iPhoneにも採用されいた。もともとはmini SIMと呼ばれていたが、世界的には最も一般的なSIMであることから標準SIMと呼ばれている。
中サイズ micro SIM
2010年に登場したSIMで、iPhone4とiPhone4sに採用されていた。現在も多くのスマートフォンがこのサイズを採用。
小サイズ nano SIM
2013年6月に登場したSIMで、iPhone5s以降のiPhoneシリーズに採用されている。
サイズ変更・紛失・破損の際には手数料がかかる
格安SIMを契約する際は端末にあったサイズのSIMをレンタルすることになりますが、万が一機種を変更するなどでSIMカードのサイズを変更したい場合は、ほとんどの事業者で2000円程度の手数料がかかります。また、SIMカードを紛失したり破損した場合も、3000円程度の再発行手数料がかかることが一般的です。
サイズの違う端末で利用を可能にする方法
プラスチック製の枠にはめることで、小さいサイズのSIMカードを大きくできるSIMアダプターという商品が販売されています。
また、大きいサイズのSIMカードから余計な部分を切り取ってサイズを小さくするSIMカットという方法もあります。
ただし、これらの方法はMVNOの保証外となることが多く、最悪の場合は端末のSIMスロットを破損させてしまうこともあるため注意が必要です。
SIMカードのセキュリティ
携帯電話を盗まれてしまった場合、端末はオークションや中古業者に転売される恐れがあり、中のSIMカードは不正利用される可能性があります。
この様なリスクに備えて、本体にはPINコードでロックをかけて暗証番号を入力しないと使えない状態にしておきましょう。
また、ドコモの「おまかせロック」の様な機能を利用し、遠隔操作でロックをすることも有効な対策となります。