SSDとは何か?パソコン初心者にもわかりやすく解説【とはサーチ】
パソコン・スマホで主流の記憶装置
SSDとは、フラッシュメモリを用いた記憶装置のことで、昨今の主流として多くのパソコンやスマートフォンに使われている。
従来の製品としてハードディスク(HDD)があるが、一般的にSSDの方が書き込み・読み込み速度が速く高価である。
Solid State Drive(ソリッド・ステート・ドライブ)の略であり、ソリッド・ステート・ディスクと読むのは誤りである。
SSDのメリット・デメリット
SSDはよくHDD(ハードディスク)と比較され、それぞれに長所・短所があるため、用途や予算に応じて慎重に選ぶ必要がある。
しかし、急速な普及を見せているスマートフォンやタブレットPCにはほぼ100%搭載されており、またメーカー製のパソコンにもSSDを搭載する製品が増えてきたことから、今後はSSDが主流になると思われる。
SSDのメリット
- 従来のHDD(ハードディスク)に比べて処理速度が高速である。
- 駆動部分がないので動作音がなく静かである。
- 発熱が少ない。(ノートPCなどを小型化しやすい)
- 衝撃・振動に強い。(耐衝撃性に優れる)
- ランダムアクセスが速い。
SSDのデメリット
- サーバーの様に常時稼動させるには不向き
- 同じ容量のHDDと比べた場合単価が高い(10倍〜20倍)
- HDDに比べて大容量化が難しい。(2012年現在で256GBから512GBが限界)
- 一部の製品は長期使用において速度低下が見られる。
SSDの特徴
SSDの寿命
ハードディスクと同じ様にSSDにも寿命があり、2014年現在の製品でおおよそ5〜10年(読み書き回数にして10万回)程度と言われている。
SSDの最適化設定
SSD利用を前提としていないwindows xpなどのOSで使用する際には、SSDの延命を図るための最適化設定がされる場合がある。以下はその具体例。
- ディスクの書き込みキャッシュを有効にする
- Windowsの自動更新をオフにする
- 復元ポイントの設定を有効にする
- 仮想メモリをページングファイルなしに設定
- ユーザーフォルダをCドライブ以外に変更する
- テンポラリーファイル(一時ファイル)をCドライブ以外に移動
- キャッシュフォルダをCドライブ以外に変更
- レジストリを変更する
- デフラグを多用しない
SSDのウェアレベリング機能
ウェアレベリング機能とは、書き換え回数に制限のある媒体において、その寿命を伸ばす技術。
SSD内の記憶素子に対して均等に分散して記憶させる機能の事である。英語では「wear levelling」、日本語訳すると「摩耗平滑化」と呼ぶ。
SSDの最適化設定
SSD利用を前提としていないwindows xpなどのOSで使用する際には、SSDの延命を図るための最適化設定がされる場合がある。以下はその具体例。
- ディスクの書き込みキャッシュを有効にする
- Windowsの自動更新をオフにする
- 復元ポイントの設定を有効にする
- 仮想メモリをページングファイルなしに設定
- ユーザーフォルダをCドライブ以外に変更する
- テンポラリーファイル(一時ファイル)をCドライブ以外に移動
- キャッシュフォルダをCドライブ以外に変更
- レジストリを変更する
- デフラグを多用しない
SSDの寿命予測ソフト
SSDの寿命予測ソフトとは、その名の通りSSDの残り寿命を診断してくれるソフトの事である。「JSMonitor」などが有名である。
SSDのプチフリ現象
2008年7月ごろより、一部製品にて一時的に読み書きが停止してしまうプチフリーズという現象が報告されるようになる。
ただし、これは一部の製品においてのみ起こる症状であり、SSD全体の問題ではないとされる。
HDDからSSDへの換装ブーム
SSDの読み書き性能の高さ、静寂性、消費電力の低さなどが人気となり、ノートパソコンのハードディスクをSSDに交換するというブームが起こった。
ヘビーユーザーの間ではこれを”SSD化”と呼んでいる。
SSDの仕組み
SSDのタイプ
SLC
MLCに比べ高速だが、価格が高く容量も少ない。
MLC
SLCに比べ低速だが、安価で大容量の製品も多く普及しているタイプである。
SSDのインターフェイス
IDE
一昔前の普及タイプ。低価格な製品が多かったが現在はSATAに置き換わりつつある。
SATA
2012年現在の主流タイプ。読み込み・書き込み速度が速く、値段も手ごろになってきた。
SSDの容量
2014年現在、256GB・512GBの容量の製品が最も普及している。ただし、一部業務用途では1TB以上の製品も販売されている。