アドセンスで稼げる最強ジャンルは辞書サイトです
辞書サイトがアドセンスに最適な理由
【とはサーチ】という辞書サイトを運営してきて強く実感していることは、「辞書サイトはグーグルアドセンスで稼ぐジャンルとしては最適である」ということです。もちろん、ブームに乗じることで稼ぎやすいとされるジャンルは多々ありますが、ここで言う最適とは「個人アフィリエイターでも」「専業として長期に渡って稼ぎ続けることが可能」といった意味においての最適です。
では、以下より「辞書サイトがアドセンスに最適な理由」を具体的に説明したいと思います。
理由1)検索数の割に競合が少ない
辞書サイトは検索エンジンで上位を狙っていく上で競合が少なく、個人アフィリエイターでも十分狙っていけるジャンルだと感じています。
なぜなら、物販アフィリエイターの多くがYMYLと呼ばれる「医療・健康」「マネー(FX・投資・カードローン)」系の稼げるジャンルに集中していて、アドセンスは趣味系ブログや雑記ブログを中心に人気のジャンルとなっているからです。
キーワード選定ツールの弱点
また、辞書サイトは検索キーワードの面でも競合が少ないと感じています。SEOを意識したサイト運営者の多くがキーワード選定ツールを利用して日々キーワード選定を行っていますが、こうしたツールには一つ大きな弱点があります。それは、基本的に「名詞」+「名詞」の形でしかキーワードを提案してくれない点です。
試しにAdWordsのキーワードプランナーで「SNS」と入力してキーワード候補を取得してみて下さい。「SNS アプリ」「SNS 人気」「SNS おすすめ」といった候補は取得できますが、「SNSとは」といった候補は抽出されていないのが分かります。
「〇〇とは」の可能性
しかし、実際に「SNSとは」で検索をかけてみると、先程のキーワード候補よりも検索ボリュームが多いことが確認できます。さらに、こうした「○○とは」系のキーワードの多くが「競合性:低」になっている点も見逃せません。
AdWordsのキーワードツールで表示される競合性は広告入札における競合性ですが、オーガニック検索における競争率とも一定の相関性があると考えるのが自然であり「SEO的においしいキーワード」であることが理解できます。
「SNS とは」と関連キーワードの比較
「アドセンス」と「○○とは」系キーワードの比較
「アカウントとは」と「アフィリエイターに人気のキーワード」の比較
「○○とは」系キーワードの検索回数ランキング [Googleトレンド]
Googleが毎年発表している検索回数ランキングにおいても「○○とは」の項目が設けられており、検索サービスを提供している側のGoogle自らが注目していることが伺えます。
Google 検索回数ランキング 2017年 [Google Japan Blog]Googleトレンド 年間ランキング [日本] 2018年
キーワード=名詞という思い込み
このように、キーワード選定ツールに頼り切っていると「キーワード=名詞という思い込み」が生じます。そして、多くのアフィリエイターが「○○とは」の様な「ニッチではあるが意外と検索数が多く稼げるキーワード」を見逃していると推察しています。
さらに近年では音声検索の普及もあってか、「○○って何?」「○○ってどういう意味?」といった「○○って」に続く検索クエリも増加傾向にあるようです。
辞書サイトに目をつけるのは少数派
辞書サイトは、YMYLのように「サイトテーマと広告が直結しやすく高単価案件の多い稼げるジャンル」でもなければ、趣味になるようなハマれるジャンルでもありません。
つまり、「とにかく稼ぐことを目的とした人」も「趣味を副業にしたいと考える人」も、そのどちらもが選択しないであろう競合性の低いジャンルであると言えるわけです。辞書系サイトは【とはサーチ】を開設した2010年頃に比べればポツポツと増えてきた印象を受けますが、まだまだ競合の少ないニッチなジャンルだと感じています。
理由2)1ページ1キーワードの究極系である
SEOの基本として「1つのページにつき1つのキーワードを対応させる」という事がよく挙げられます。この点、辞書サイトは主に言葉の意味を扱うため、キーワード(=言葉)とコンテンツ(=意味)の対応関係が非常に明確になります。
つまり、「何を書くべきか?」といった事で迷いが生じにくくカニバリゼーション(キーワードの共食い現象)も起きにくいため、「1ページ1キーワード」の実現にとってこれ以上ない究極系のジャンルだと言えます。
「キーワード=ネタ」が無限
辞書サイトで想定される検索クエリ(キーワードの組み合わせ)と言えば「○○とは」や「○○の意味」といったものが代表格ですが、通常のキーワード選定法と比較した場合に決定的な違いが1つあります。それは「○○に選定できるキーワードに限界がない」ということです。
理由は実に単純で、「とは」や「意味」といったキーワードが非常に抽象度の高い言葉だからです。「とは」や「意味」といった抽象度の高い言葉には、ありとあらゆるキーワードを組み合わせることが可能です。逆に、「コーヒー」のように具体性が高ければ高いほど、共起できる言葉の範囲は狭くなります。
通常のキーワード選定の限界
SEOを意識したサイト設計を考えた場合、通常は「サイトテーマ=ビッグワード」を設定して、複合キーワードでサブページを作成していくことになります。例を挙げると、サイトテーマを「コーヒー」に設定した場合、サブページには「コーヒー+〇〇」のように「メインキーワード+関連語」の形で設定するのが一般的です。具体的に言うと「コーヒー+入れ方」とか「コーヒー+種類」のような複合キーワードを選定していきます。
つまり、ビッグワードに「関連語を加えた」複合キーワードに対してサブページを最適化していくわけです。しかし、この手法には大きな欠点があります。それは、「いずれキーワードが枯渇する=ネタ切れとなってしまう」ということです。コーヒーとセットで検索されるキーワードなんて限界がありますよね?
ビッグワードがゴロゴロ発掘できる
さらにもう一つ、「○○とは」に代表される辞書サイトのキーワード選定には通常のキーワード選定にはない大きな強みがあります。それは、「○○」の部分自体がビッグワードに成り得るということです。「コーヒー」の例で見たような通常のキーワード選定では、まず「メインとなるビッグワード」を設定したのち関連語をピックアップしていく手順をとります。
しかし、辞書サイトのキーワード選定では、まず「とは」や「意味」などの関連語を選定したのち「○○」の部分に適応できるメインキーワードを探すという逆の手順をとります。つまり、キーワード選定において変化させる部分が「関連語」の方ではなく「メインキーワード自体」だということです。この違いは非常に大きいです。
理由3)ドメイン評価の蓄積ができる
キーワード=ネタが枯渇しないということは、永続的にコンテンツを増やし続けることができるということです。つまり「時間や意識や経費」などを1つのサイトに集中させてドメイン価値(=ドメインパワー)の蓄積を行うことが可能なわけです。これは個人アフィリエイターが大規模サイトや大手サイトと戦う上で非常に大きなポイントとなります。
1ページの単価が上昇する
ドメイン評価が高まるということは、そのドメイン内に追加される記事の「1ページあたりの価値も上昇する」ということです。仮に、全く同じ記事(コンテンツ)を「開設1年目のサイト」と「ドメインパワーの高まった5年目のサイト」に追加した場合、どちらがより速く上位表示できるでしょうか?明らかに後者であるということはサイト運営の経験者なら誰もが賛同できるはずです。
SEOの本質の半分はこの「ドメイン評価をいかに上げるか?」ということであり、それが分かっているからこそ中古ドメインというテクニックが生まれたのです。
積極的にビッグワードも狙っていける
ドメインパワーの低いサイト開設初期は「ミドルワード」や「スモールワード」さらに「ロングテール」を狙うといった手法が一般的ですが、実際にドメイン評価が高まれば積極的にビッグワードを狙っていくことも可能になります。
アドセンスサイトにおいては1ページ1ページが収益源となるわけで、同じ1ページを追加するならスモールよりもミドル、ミドルよりもビッグワードを狙っていく方がより効率的です。つまり、ドメイン評価の高まりは「上位表示に至るまでの期間」と「狙えるキーワードの大きさ」の2つの面で単価の上昇が期待できるということを意味します。
理由4)アドセンスとの親和性が高い
アドセンスの稼ぎやすさ(クリック率・単価)を決める要素には「サイトのジャンル」「広告のジャンル」「ユーザー属性(年齢・性別・興味関心)」など種々の要因が関係していると思われますが、それらをまとめて一言で表現するならば「広告が主役になれるかどうか?」なのだと考えています。
この点で評価した場合に最も高単価で高クリック率を獲得できるジャンルはYMYL(マネー・健康)で疑う余地はないですが、アフィリエイトジャンルとしてはすでに飽和状態となっており個人アフィリエイターが参入するにはかなり厳しいジャンルであると言わざるを得ません。
コンテンツと広告のバランスが丁度良い
そこで重要になってくるのが「コンテンツの魅力」と「広告の魅力」、この2つのバランスです。通常、ユーザーにとってはコンテンツこそが主役であり、アドセンス等の広告は脇役として認識されています。しかし、アドセンスサイトで収益を上げていくためには、どこかの時点で両者の立場を逆転させ「広告を主役として認識してもらう必要」があります。
その最も単純なアンサー(答え)が「疑問(検索クエリ)から広告への橋渡し的な役割を担うコンテンツ」=「辞書サイト」なのです。つまり、検索クエリを通じた疑問に対してはある程度の時間で満足(納得)してもらい、できるだけ余力の残った状態で次の行動(広告のクリック)に移ってもらう、それこそがアドセンスサイトにとって最もバランスの良い状態なのだと考えます。
素朴な疑問がクリックを促す
ここで、わざわざ「余力の残った」と付け加えたのには理由があります。それは、あまりダラダラと長文を読ませていると広告をクリックする前に集中力が途切れて離脱してしまう恐れがあるからです。一般的にリピーターの方が初回の訪問者よりも広告のクリック率が低い傾向にあり、その点からも「リピートされるほどのコンテンツ」=「じっくり読み込みたくなるような魅力的なコンテンツ」は却ってクリック率の低下を招くだろうと推測しています。
辞書サイトで調べるような「素朴な疑問」は読み疲れない程度の適度な時間で解決します。そして、ユーザーの関心がコンテンツから離れ残ったエネルギーが広告へと注がれた瞬間こそ、正に「広告が主役となる瞬間」なのです。
理由5)長期的に生き残れる可能性が高い
アドセンスを本業にしたいと考えた時に最も重要になってくるのは「長期的に生き残れる可能性があるか?」ということです。ブームやトレンドなどの追い風に乗って瞬間風速的に稼げる時期があったとしても、どんな理由で退場に追い込まれるか分かりません。
本気で専業を目指すのであればアフィリエイトがそうした不安定な職業だというリスクにも目を向ける必要があります。その点でも、辞書というジャンルは非常に普遍性が高く、10年後20年後も需要が失われずに廃れないジャンルだと考えています。
Google及び法的な規制の影響を受けにくい
Googleの検索アルゴリズムは日々変化しています。過去には、キュレーションサイトの騒動後に実施された「低品質なコピーコンテンツへの対策」や医療情報の信頼性向上を目的に実施された「通称:健康アップデート」など様々なアップデートが繰り返されてきました。
さらに、Web上の医療情報が医療法による規制対象に追加されるなど、今後ウェブコンテンツ(Webサイト・Web広告・Web動画など)に対する規制は年々厳しくなることが予想されます。
稼げるジャンルの敷居は高くなってくる
こうした変化の中で最も大きな影響を受けてきたのは、YMYLと呼ばれるマネーや医療系のジャンルです。IT業界は非常に変化の速度が速く、常に規制が技術の後追いになりがちな世界です。技術の進歩に規制が追いついていない間はグレーゾーンが存在し、そうしたグレーゾーンの中でYMYLが稼げるジャンルとして認識され、多くのアフィリエイターからターゲットにされる状況が続いてきました。
しかし、上記のような一連の流れは、グレーゾーンの終焉を意味しています。今後YMYLは、個人アフィリエイターにとっては非常に敷居の高いジャンルになっていくことが予想されます。
地味なジャンルにこそ勝機あり
その点、辞書サイトは上記の様な影響を比較的受けにくいジャンルだと考えています。辞書というジャンルはあまりにも古典的で地味な存在であるため、YMYLのように人々の生命や人生に多大な影響を与えるジャンルではないからです。一攫千金・トレンド・ブーム・人気・・・こういったキーワードの対局にこそ本当に稼げる(稼ぎ続ける)チャンスが眠っているのではないでしょうか。