キーワードジャンルごとの傾向と対策そして収益性
辞書サイトで収益化できるキーワードジャンル
このページでは、アドセンスによる収益化を目的とした辞書サイトを作ることを前提として話を進めていきます。辞書サイトで扱えるキーワードは無数にありますが、ジャンルごとに一定の傾向というものは存在します。キーワードの傾向を踏まえた上で、どのキーワード群を集中的に攻めていくのかを予め決めておくと効率の良いSEO対策ができます。
1) 日常の中で長期的に検索され続けるキーワード
- 四字熟語(例:紆余曲折)
- 慣用句(例:歯に衣着せぬ)
- ことわざ(例:三つ子の魂百まで)
紙の辞書・辞典などに載っているような、古くから日常的に繰り返し使用されてきた言葉は普遍的であり、長期的に安定して検索され続けるキーワードです。こうしたキーワードは短期的な収益性はあまり高くないですが、一旦上位に食い込めれば長期的に稼ぎ続けることが可能です。
2)意味の分かりにくいカタカナ語キーワード
「イニシアチブ」・「コンセンサス」の様なカタカナ語は、ビジネス用語や専門用語に多く現場では日常的に使用されている一方、用語の意味を完全に理解できていない人も多く検索頻度は思っている以上に多い、という傾向があります。さらに、外来語(英語など)を無理やりカタカナに置き換えているため「マネジメント」「マネージメント」のように表記ゆれを起こしやすいのも特徴です。
一定の流行り廃りはありますが、こちらも長期的に安定して稼ぎ続けることのできるキーワード群だと言えます。ただし、専門性の高いサイトが上位表示され辞書サイトの入り込む余地の少ないキーワードもあるため見極めは必要です。
3) 大きなトレンドの中で検索数が右肩上がりに上昇しているキーワード
技術革新の進んでいる分野、特にIT用語にこういったキーワードが多く含まれます。スマートフォンやWebサービスに関する用語、たとえば「SNS」「アカウント」「ログイン」などにこうした右肩上がりの傾向が見られます。
このジャンルのキーワードは「分かる人には分かるが、分からない人にはチンプンカンプン」といった抽象的な用語が多く、初心者向けに分かりやすい文章で解説すれば上位を狙えて収益性も非常に高い傾向にあります。
4)TV放送と連動して検索数が急上昇するキーワード
「TPP」・「アベノミクス」「円高・円安」の様な政治・経済に関連する用語は社会的関心が高いため、それが問題になっている間は連日TVや雑誌などあらゆるメディアで話題になります。
この種のキーワードは流行語大賞などにもノミネートされるケースもあり、流行の初期の段階でコンテンツ化できれば高収益を得ることも可能です。
ただし、経済用語はテーマが壮大で全体像を理解するのが難しく、また話題のピークを過ぎた後は検索数も激減するため、難易度の割には収益性はそこまで高くないように感じます。
4)避けた方が無難なキーワード
- 医療系キーワード
- 法律系キーワード
- 投資系キーワード
- 金脈系キーワード
- 流行語キーワード
特別なキーワード(YMYL)
医療・投資・法律といったジャンルは、専門的な知識や資格を持っていないなら避けた方が無難なジャンルです。これらのジャンルはSEOの世界ではYMYLと呼ばれる特別なジャンルで、検索品質評価ガイドラインという「いわばルールブックのような文書」の中で、Googleが評価基準を特に厳しく規定しているジャンルだからです。
YMYL(Your Money or Your Life)とは | SEO用語集 [SEO HACKS]
金脈系キーワード
また、「AI(人工知能)」「IoT」「仮想通貨」のような、そのキーワード自体が一つの金脈をなすジャンルになりそうな場合は、強豪の専門サイトが次々と参入してくるので個人アフィリエイターは避けた方が無難かもしれません。
「稼げるニオイの強すぎるキーワードには要注意」と覚えましょう。
流行語キーワード
さらに、新語・流行語大賞のような流行語ランキングにノミネートされたようなキーワードの後追いもあまり旨味はないと思います。なぜなら、流行語ランキングに選定された時点で一定のブームは過ぎたわけで、この段階からページを作ったとしても検索数が右肩下がりになる可能性が高いからです。